楽天証券が「らくらく優待取引™」を開始

投資・金融

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つなぎ売りの仕方

株価の変動リスクを抑えて株主優待を美味しくいただくことができちゃうことがあるのがつなぎ売り。ほしい株主優待の銘柄を権利付き最終日の寄付きで、現物で成行き買いをすると同時に信用で成行き売りをしておき、権利落ち日に現渡信用建玉返済をすることで、売買同値のため株価で損失を出すことがなく取引を完了できます。証券会社が売買手数料が無料じゃなければ手数料分はマイナスとなるわけですが……。

🌿つなぎ売りの基本ステップ

  1. まだ開設していなければ信用取引口座を開設。
  2. 権利付き最終日の寄付き前に注文。
    • 株主優待を得たい銘柄を成行きで「現物買い」で注文。
    • 購入した株数と同量を「信用売り空売り」で注文。
  3. 利落ち日に現渡げんわたしで決済を完了。

楽天証券の「らくらく優待取引™」

2025年12月7日から楽天証券がサービスを開始した「らくらく優待取引™」は、「つなぎ売りの基本ステップ」の2と3を1回の注文で完了できるというものです。面倒な手間がかからないのはいいこと。しかも権利落ち日の2カ月前から注文可能となっています。

📱KDDIでのつなぎ売り具体例

株主優待銘柄のKDDI<9433>は、3月と9月にカタログギフトがもらえます。たとえば、2025年3月の場合は以下のような手順で行うことができました。自分はつなぎ売りをしていませんが💦

  • 3月27日権利付き最終日にKDDI株を100株「現物買い」し、同時に100株「信用売り」を実行。
  • 3月28日権利落ち日に株価が下がっても現物の損失と信用売りの利益で相殺される。
  • 3月28日権利落ち日に現渡で決済すれば株主優待だけが手元に残る。

貸株料や逆日歩ぎゃくひぶなどのコストがかかることに注意が必要。

つなぎ売りの失敗例

「らくらく優待取引™」を利用する前に、つなぎ売りの失敗例も確認しておいたほうがよいかと思われるので、過去に目撃した悲惨なつなぎ売り失敗例を挙げておきます。高額な逆日歩ぎゃくひぶが発生すると本当マジ笑えないですね。18万円の素麺そうめんなんて恐ろしすぎ💦

自分はずいぶん昔に1度だけつなぎ売りをしたことがあります。まだ株主優待をつなぎ売りでもらおうなんて人がほとんどいなかった時代でしたが、人気ある株主優待だったので多少の逆日歩ぎゃくひぶが発生して思ったよりもお得感がなかったのでそれ以来つなぎ売りはしていません。自分が試してみた時は、まだ証券会社の売買手数料が高い頃だったのもお得感を得られなかった一因ではあるんですけどね💦

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