ThumbDrive
手軽にデータを持ち運びたいというシーンはまれにあります。普段はなくても。LANがあれば無問題ですが、OSの再インストール直後などLANがあってもデバイスドライバの関係でLANが使えるようになる前にデータが必要になった場合や、知人のところへデータを持って行きたい場合など。
そのような場合に、どのようなメディアを…となると、数年前まではフロッピーディスク、最近はCD-RWではないでしょうか。フロッピーだと容量的に厳しく、CD-RWだと利便性や携帯性がいまいち。そんな中で注目のメディアがUSBメモリデバイスです。「ThumbDrive」はUSBメモリデバイスの先駆け的製品。発売当初は一部のユーザーに注目されたものといえます。
メリット
- 非常にコンパクト
- 普通にデータを受け渡しをするのに適度な容量
- USBに差し込めば使える簡易さ
デメリット
- 早すぎた登場のためドライバのインストールが必須(現在では一般的なUSBストレージクラスの競合製品は、この製品の影響で誕生したと思われる。本製品はUSBストレージクラスがOSに用意される前のもの)
- デバイスドライバの出来が微妙で、環境によってはOSごと落ちることがある
最新の競合製品はおすすめ
この「ThumbDrive」は、ごくごく初期の人柱的なコンセプトモデルとでもいう製品ですが、今ではSONYの「PocketBit」など、高速なUSB2.0対応でドライバ不要(OS標準のUSBストレージクラス)のものが各社から出ています。コンパクトなサイズに大容量データを入れて持ち運べるのは意外に便利だと思いますよ。なにしろ単三電池程度のサイズですから。
なお、写真は当時の一般売りでは最大容量だった64MBのもの。記憶が確かなら128MB以上は受注生産でした。