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ISD-E7

選定までの経緯

仕事で携帯を持っておく必要性を感じたので、待ち合わせとかにも便利だし買うかと決断したのが、1999年の秋頃。できればiモード対応だといいなぁ……と電気通信端末機器審査協会で、認定された機器一覧を眺めていたある日。NTT DoCoMoの携帯N502iの名前を発見。N501iを検討していたから、これは待とうということになった……。が……待ち続けて数カ月。なかなか出てくる気配がなかった。

-H"

そんな時、PHSの弱点を解消したとの宣伝で「-H"」という名称でDDI POCKETが新型PHSの売り込みをしていた。ハイブリッド携帯とかいって確信犯的な詐欺っぽい宣伝だったのが印象的(笑)。外出先でデータ通信はする気がないから64Kデータ通信は特に興味なしだけど、送信全角1000文字、受信全角2500文字というEmailでもあるPメールDXを見て、悪くないかなと考えた。PHSの致命的な問題である切れやすいという点も、通話中に複数の基地局をサーチして状態のよい電波を発する基地局に切り替えるという触れ込みなので、この問題も解決したのかと判断。

いろいろ調べたらメール関係だとKENWOODのISD-E7が画面も広くて使いやすそうだと機種を決定。チャットでもDDI POCKETいいよっていわれたから、悩んだ末に契約。だが、メールが5時間遅れで届いたりして、いきなり不信感を高めてくれた。しかも、契約から2ヶ月が過ぎる頃には、早くも「本当に-H"なのか?」という疑問を感じる通信断が頻発。メールの量が増えるごとに疑惑が大きくなっていったが、ついに8月のある日、衝撃的なイベントが発生!

仕様は守られず?

すでに過去の経験から送信エラーでメール再送になるのがイヤな自分は、メールを送ろうとアンテナ状態をよく見ていた。なにしろメールの再送代がなければ通話料金が半額程度だよ……という感じの日々を過ごしてきたのだから。そして、その運命の日が来た。メールを送ろうと思ったとき、徐々に弱くなっていってた電波はついに圏外表示に……。ちぇっ、と思いつつ一歩歩くといきなり電波状態は最高になった。よく見ると目の前20mほどにDDI POCKETのアンテナがあるではないか。この距離ならば電波最良は当然。それ以前に、なんでその電波を使ってくれなかったのかということになる。つまり、ここでISD-E7もしくは-H"のシステムがPHSと何も変わらないということを確信した決定的な瞬間だった……。

問い合わせ無視

ISD-E7は-H"ではない。もしくは-H"のシステムがそもそも嘘なのではないかということになり、メールで問い合わせることにした。電話での問い合わせをしなかったのは、結果がどちらにしろもうNTT DoCoMoと契約することを決めてたから。結果はそう急がないし、返答の結果はどうでもよかった。どちらにしてもNTT DoCoMoと契約するのだから。ただ、DDI POCKETのサポート体制を見てみたかっただけだった。だが、問い合わせには返事はなかった。これで機種変更してもう1年だけ試しに継続してみようという考え(バックアップ回線プラン)は完全に消え去り、サポートの悪い会社だから解約をすることに決めた。KDDIはサポートが業界最低と聞いてはいたのだが、不幸にも自ら体験して確認することができたわけだ。未だに回答はない。電話で問い合わせなかった理由の1つに、それ以前の問い合わせで何度もたらい回しをされた経緯があったというのも付け加えておく。

サポート最低

解約の電話を掛けたときに解約理由を聞かれた。「少なくともISD-E7は-H"ではなくPHSじゃないのか?」とそれまでの状況を話した。だが、それには何も回答はなく無視され、そのまま事務的に解約の書類を送付するといわれた。解約するにはその書類に必要事項を記述して指定するショップまで届けるようにといわれ話は終わった。ちなみにこの通話の最後に「ただ今の電話の内容は録音させて頂きました」といわれたことは忘れない。了承もなく録音って「何なのそれ?」である。

それはともかく、書類は郵送されるのに日割りで解約書類を提出するまでの料金は請求されるというのも酷い話だ。ショップも近くにはないんだけどねぇ。そもそも-H"じゃない普通のPHSなんかじゃ契約をしないわけで。代替機を出して調べてくれるというような話もまったく出ず。最初から騙された……と感じていたのに加えて、結構最後のほうに不快な気分を味わえたので、もう2度と携帯・PHSでKDDIと契約することはなかろうと思いつつ解約届けを届けました。

解約の書類には、料金がお得だから再検討してほしいというパンフレットも同梱されていた。携帯電話と比較しても料金がお得という比較表は、NTT DoCoMoのプランBとの比較。プランBといえば、(当時)通常のプランAの1.4倍の料金というプラン。それと比べて若干安いという表で騙そうとは……。ますます不信感が増すだけでした。

同様の体験者が多かった!?

年間契約を途中解除したので違約金が発生しました。でも、精神衛生上の問題を考えればそれが手切れ金なら安いものです。解約理由を聞いた担当者も、見た担当者も「またか」みたいな表情をして事務的に処理していた。同じような状態で解約することにした人が多かったんでしょう。TCAを見ると契約者数の推移は、-H"で契約者数が急激に増えたけど、その後、急激に契約数が減っていた現実もあったし。たぶん、騙された人はKDDI関連と契約することは絶対にないことでしょう。

解約理由は山盛り

それでは解約した数々の理由を掲載してきます。本当はもっといろいろあるけれど、キリがないからこれだけ……。

端末の性能は

ボタンの反応速度は良好だが、辞書登録機能がないのでメールは厳しい。インライン変換なのはよし。入力した文字のコピー&貼り付けがなかったのも使用していてツラいことがあった。当時としてはそれ以外はソフトウェア面では出来はよいほうだったと思う。端末のハードと事業者のサービス(というよりサポート?)で激しく悪印象。

契約期間

1999年12月11日~2000年9月22日。年間契約を途中解約の上で解約。解約届出書の選択肢に「D4. 電話機に不具合が発生(購入時より)」があった。過去によくあったということだろう。かなり確信犯っぽいと思うのだが……。