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Qライトマルチ SL-360

玄関が暗くて明かりをつけないと危ないというような間取りの家に住んでいる場合など、センサーで自動点灯する照明器具があると便利なケースがあります。このような問題を解決するには、センサーつきの照明器具を使えばよいのですが、工事なんて手間は掛けたくありませんよね。そういった場合に利用するのがセンサー付きソケットアダプターです。

そんな製品の中から、日本セラミック株式会社のSL-360を選択しました。一般的なE26口金ソケットに取り付けることができるので工事不要です。天井埋め込みタイプのE26口金ソケットにも対応できるというのが選択した際の重要なポイントだといえますね。画像を見て頂ければわかると思いますが、ソケットからフードカバーまでに突き出しがあります。その部分は直径50mmで突き出しとなる高さが65mmです。フードカバーは直径100mmで高さは105mmとなっているため、天井埋め込みタイプのE26口金ソケットにきっちりと取り付けることができます。取り付けたい場所のソケットが埋め込みタイプじゃない場合は、別の製品を選んだほうがよいかもしれません。

また、屋内専用の明るさセンサーと人感センサーを備えた製品である点もチェックしておくべきポイントです。明るさセンサーのみの製品だと、まだ点灯しなくてもいいよという明るさで点灯してしまって電力の無駄遣いとなる製品がありますから。製品によっては、設置場所がちょっと暗いというだけで常時点灯してしまって、センサーが全くの無意味となるものすら存在しますもんね。暗いというだけで点灯されては困るというわけです。よって、自分の場合は人感センサーも備えていることが選定条件でした。

製品の特徴と仕様

本製品に使用できるランプは、20~60Wの白熱球か、13Wまでの電球型蛍光灯となります。一応、本製品には60W形白熱球が1個付属していました。地球温暖化の対策として白熱球は使うのをやめようという流れになっているわけで、調光機能を使わない蛍光灯モードに設定して電球形蛍光灯を使わないと省電力なエコになりません。調光機能対応のLED電球で調光モードを使えるかは将来確認してみる予定。

※消し忘れ防止など、節電目的で本製品に切り替えるのは誤りだと思われます。センサーが常時電力を消費するため、待機電力のぶん消費電力が確実に増えるのですから……。通販ショップの口コミ・レビューをチェックした時に「便利になって節電もできて(略)」というのをたくさん見かけましたが、節電に関しては鵜呑みにしないほうがよいでしょう。まあ、仕様をみると待機電力は1W以下であるため、待機電力で使われる電気代はたいした金額じゃないと思いますけどね。

設定できること

この製品は使用する場所にあわせて設定を変えられるようになっています。必要に応じて設定を変更して使いましょう。

点灯モード設定
オン/オフ:白熱球用のモードで人感センサーに反応がない時は消灯。点灯・消灯時には明るさが徐々に変化する。
調光:白熱球用のモードで明るさセンサーで周囲が暗くなったのを検出したら電力を30%で点灯。人感センサーに反応があったら電力100%での点灯に切り替える。点灯・消灯時には明るさが徐々に変化する。出荷時の設定。
蛍光灯:電球形蛍光灯用のモード。人感センサーに反応がない時は消灯。瞬時に点灯・消灯が行なわれる。
点灯照度設定
:明るさに関係なく常時点灯する。本製品を購入する人ならば通常は使わないでしょう。
:夕方ぐらいの少し暗くなった程度から点灯を有効にする。
:夜間の暗闇状態で点灯を有効にする。通常はこの出荷時設定で使います。
点灯時間設定
10秒:自動消灯までの時間を10秒にします。玄関、廊下、階段などで有効な設定です。ただし、ランプに電球形蛍光灯を使っている場合は寿命が短くなるのでこの設定は避けたほうがよいでしょう。
1分:自動消灯までの時間を1分にします。出荷時の設定です。
3分:自動消灯までの時間を3分にします。トイレや洗面所向きの設定です。

実際に使ってみて……

玄関のダウンライトとなっている天井のE26口金ソケットからランプを外して、本製品を取り付けてみました。埋め込み部分に若干フードカバーが入り、ほどよく違和感のない見た目で落ち着いたのはよかったかな。やや斜め下からだけでなく、真下からの写真も一応掲載しておきます。サイズもピッタリで問題なしです。交換作業には1分もかかりませんから楽勝でしょう。

「おや?」と思ったのは、設定や明るさに関係なく電源オン直後は30秒間点灯するということ。説明書に書かれていますが、説明書を読まないタイプの人はびっくりするかもしれません。これはセンサーを安定させるための動作で、元電源をオンするたびに行なわれます。

一度安定してしまえば、近付いた時だけ自動的に点灯して玄関を照らしてくれて非常に便利。スイッチを押さなくてもいいというのは物ぐさな人にありがたいんじゃないでしょうか。夜間の帰宅時に、玄関を開けたらパッと明るくなるのは特に嬉しいですね。スイッチを探らなくても済むから。感知エリアは意外と広くて実用性十分という印象です。自動消灯まで10秒という設定は短すぎるかと思ったけど、動きを感知しての自動延長がミスなくしっかり働くから全然問題ありませんでした。

全体的に見た感じ、特に問題となるようなこともないし、それほど高価でもないのがよいですね。意図した通りに使える製品仕様であり、玄関の照明のスイッチをいちいちオン/オフしなくてよくなって便利になったのでお薦めしたい便利な製品といったところ。うちの場合は、電源をオフにしているとスイッチのランプが点灯するタイプの壁スイッチなので、センサーの待機電力とスイッチのランプのどちらが電力を消費するんだろうか……という感じでしたね。同程度ならばうちのケースではデメリットなしといえるかもしれません。

取り付け簡単。便利に生活改善できるこの製品は結構お薦めですよ。廊下のライトもこれで自動照明にしたくなってきちゃった(笑)。

LED電球を使った場合

点灯モードを蛍光灯にしてランプ直下照度電球100W相当、ランプ単体の明るさ電球40W相当のLED電球が使えるらしいので、白熱球が切れたのでPanasonicのLDA7D-A1を取り付けてみました。蛍光灯モードならば普通に数日は使えていましたが、しばらくしたらセンサーが反応しなくなってしまったです。一度取り外して再び取り付けてみると、また数日使えたりするのですが、何度もそのような手間はかけられません。

というわけで、本製品は完全にはLED電球に対応ということではないようですね。うちのように相性問題が発生する可能性があります。これから購入を検討する方は、出荷時にLED電球がセットとなっている後継製品「Qライトマルチ3(SL-370-S)」を選んだほうがよいでしょう。