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WL54TE

IEEE 802.11a/b/g対応の無線LANのETHERNETボックス。無線LANアクセスポイント(あるいは内蔵ルータ)と通信できるETHERNET-Hubといったところ。2ポートのETHERNETを持っています。この製品は非常に安定していて、うちの場合はですが未だに一度もトラブルなしと優秀な感じです。

設定

NECの無線LANルータが親機(アクセスポイント・ルータ)ならば、この製品と親機をLANケーブルで接続しておけば付属の「らくらくウィザード」で親機の設定をするのと同時に設定が完了するというお手軽さが初心者にやさしいです。NECのルータとセットで売られているものは出荷時から接続可能になっているので、もっとも楽な無線LAN構築キットという感じとなることでしょう。

で、初心者向けはともかく、NEC以外のアクセスポイントとつないだりするなら、手作業での設定方法が気になるところ。出荷時は192.168.0.205へブラウザでアクセスすることで設定画面を見ることができます。ここで無線LANの設定(ESS-IDやWEPなど)を済ませれば、おそらくNEC以外のアクセスポイントへも接続は可能だと思われます。ただし申し訳ありませんが、うちはNECのアクセスポイントなので実験できません。

なお、アクセスポイントとのリンクが確立すると、この製品の設定画面は見ることができなくなります(WL54TEのIPを固定しておくなどしてあらかじめIPを知っていれば設定画面へのアクセスは可能)。セキュリティ上、接続している状態で設定変更をできるのは問題といえるので、リンク確立時に動的DHCPではユーザーがIPを知ることなくリンクできている状態というのは正しい設計ではないかと思いますが、説明書にはわかりやすい状態で記載されているとはいえないので、確立後もアクセスするIPを知っておきたい場合は注意が必要かもしれません。

制約

IEEE 802.11aか、IEEE 802.11b/gのどちらかのモードで使うということになり、同時にトリプルワイヤレスというわけにはいきません。まあ、この仕様は正解だと思います。意味もなくIEEE 802.11aとIEEE 802.11b/gの両周波数帯を使われるとすでに干渉しがちな集合住宅で干渉が悪化するんで。個人的には出荷状態でトリプルワイヤレスになっているような製品なんかは撲滅してほしいところだったり……。

発売の時点では、ルータのある部屋とは別の部屋に2ポートのETHERNETを提供する製品としてはかなりお奨め。この製品で間違いなしといえます。2004年春には、SuperA/G対応のファームも出て、うちの場合は実効速度が約31Mbpsまで速度向上しました。

発売からかなり経過した頃にリコールが行なわれました。NECから「【お詫びとお願い】AtermWL5400AP/WL54TEの不具合のお知らせとお詫び」で告知されています。以下は該当症状部分の引用です。

機器内部に使用している電気部品の一部において、経年劣化が早く進行するものがあり、その結果、機器内部の電圧が不安定になり、動作が停止することがあります。 なお動作停止時に、ごくまれに微少の煙が発生することがありますが、難燃性素材を採用しておりますので発火、火災に至る可能性はありません。また、発生する煙についても、お客様の健康に影響を与える有害物質は含まれておりません。