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WB7000H

突然壊れたNTT-MEのブロードバンドルータ「BA5000PRO」の代わりに導入したのは、NEC製の無線LAN内蔵ブロードバンドルータ「WB7000H」です。ついに6台目のルータということになります。さっそく使用感をお伝えしましょう。

選定までの経緯

突然のルータ故障で自宅のLANが壊滅するという非常事態が発生したのは2003年の1月2日。しばらくは我慢をしていたものの、LANがないと持ち帰った仕事の効率が大幅に低下してたまりません。1週間耐えたところで我慢の限界を越え、新しいルータの選定に入りました。

ルータは安定性が特に重要なので、過去に安定して使えていたYAMAHAの製品を検討しましたがスループットが12Mbpsということで断念。会社で使っているNECのルータがトラブルもなく長期連続稼働していたから、今回はNECの「WB7000H」をチョイスしました。

以前の無線LANアクセスポイントは出始めに導入したので暗号強度が64bitとやや不安であり、最新ファームを使っても巨大なファイルを連続転送するとアクセスポイントがフリーズするという洒落で済ませられない欠陥品(特にLAN内)っぽかったというわけで再登板はなし。無線LANを省いた「BR1500H」との価格差が大きくなかったというのが本製品「WB7000H」を選んだ決め手。

安定しているって嬉しい!

以前の環境はルータがBA5000PROで無線LANアクセスポイントがWLA-L11。ルータは使用感を読んでいただけるとわかるように、まともに動くファームが出るまでが長く、長時間の連続稼働では不安定になりやすくて苦しめられてました。では今度の「WB7000H」はどうなのかというと……。

いいです! 安定!! ファイル転送も対応です! これですよ、これ。ルータは普通に使える安定性がほしいんだってのよ。以前のルータと比較すると、「ステートフル・パケット・インスペクション」と「PPPoEの同時2セッション対応」がない点で劣るけど、安定性と最大98Mbpsのスループットで帳消しかな。まあ、スループットは実質半分ぐらいだろうけど、実用上問題なし……というか十分すぎ。

そいでは、ルータを交換したらお約束な耐久テスト結果をば(ネットワークを酷使してごめん>ぷらら様)。50MB~1GB程のファイルをWindows Messengerで友人や会社関連の人たちに連続送信しました。総計10GBぐらいだと思いますが、何事もなくクリア。安定性に問題なしですね。久々に安心して使えるルータに出会えました。PPPoEブリッジ機能を使えば、難しい設定なんかなしにLAN内の1台にグローバルIPを割り当てられるのも素晴らしいです。でも、PPPoEブリッジ機能はUSENになったら使えないなぁ……。

しかし不満な点も……

ルータの機能自体は満足しているものの、UI(ユーザーインターフェイス)は大いに不満。例えば、無線LANルータでは無線で接続できるPCをMacアドレスで制限する機能があるわけですが、無線LAN創生期という頃に出たWLA-L11より劣るんですわ。信じられないことにMacアドレスは手入力となっています。これ、WLA-L11だと無線で接続可能なPCがあれば、そのMacアドレス一覧が設定画面に出てくるから、使用許可を与えるMacアドレスにチェックをしていくだけで設定完了なんだが……。こういった細かい点での配慮が欠けていますね。

なんというか、NECの製品は携帯電話にもいえるんだけど、詰めが甘いんだよね。競合他社製品の研究とかユーザーの意見くみ取りをちゃんとやっているのかな? 人柱という名の製品モニターを募集してみたほうがいいんじゃないかとちょっと心配してしまったりして。某P社みたいにオタの意見を重視しちゃって何でもかんでも(オプション仕様も含めての)フル機能提供というのは個人的にどうかと思うけど。ハード側の仕様がまったく同じでも、ソフト側の作り次第で使い勝手が大きく変わるような部分って、ユーザーが使いやすいように出来るかどうかでずいぶん評判が変わるんだけどねぇ……。

ファームウェアのアップデートによる改善

7.97
MACアドレスフィルタ設定で入力だけでなく、アクセス履歴からの選択設定が可能になりました。