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災害時に愚挙に出たLINEに唖然とした

この記事を読むのに必要な時間は推定で最大約2分54秒で、速読ですとその半分ぐらいです。

line災害時には電話回線が輻輳し、繋がりにくくなり、最悪の場合には交換機が停止してしまうわけです。輻輳の影響が緊急通報に及ばないように制御をしているというのに、LINEはIP電話(LINE Out)からの固定電話と携帯電話向けの通信料を最大10分間無料にする暴挙に出たという……。アホですか。以前から薄々感じていたけれど、通信の基本的な知識もない感じであまりにもおそろしい。

IP電話からかけても、着信する側のほうがIP電話じゃない以上はNTTの交換機に負担を掛けるわけですね。パンクしないように制御努力をしている現場に、無料通話化で後ろから撃ったのだから最悪。

本当の緊急時にだけ使ってほしいというのならば緊急事態の時に無料化の発表をする必要性はなく、被災地向けの対応として後日落ち着いてから通話料を無料にすればよいのですし。

NTTでは電話のふくそうのしくみの中で、災害時のふくそう制御のしくみというコーナーを用意しているから、なぜダメな対応なのかわからない人はぜひ一度読んでおいてみてほしいです。緊急で連絡を取りたいのならば、優先電話に指定されている公衆電話から掛けるべきということもわかりますし。

line2IP電話同士ならばいいのかといえば、そんなこともありません。チャットや掲示板などの文字ならば少量のデータで済みますが、音声データを流したら多大なデータ量となってしまいます。非常時はネットワーク帯域を圧迫するのは避けるべきじゃないかと。

あと、東日本大震災の「あの日、Twitterのくじらが出なかったもう1つの理由」を読むとわかるように、通信の実装方法にもよりますがデータ量の少ないTwitterでもサーバーが危険な状態になる可能性があるのですから。

なお、無料化から2時間半経過した頃にようやく気付いた(というより指摘を受けまくった)から、データ量の少ない手段で連絡をするようにとのTweetをしていますが、元の無料化のTweetを消さない対応をしていて、それがまた批難されている。しかも、スルーして無料化のを削除しないあたり、まだ重大さに気付いていないことを物語っているのかなぁ……と思ったり。

しかし、こんな通信を脅かしかねないところがMVNO参入でLINE MOBILEを始めるんだっけ。どんなことをしでかすかわからないって、ネットワークを貸し出す側は戦々恐々としているかも。


災害時には各社が用意する文字ベースのデータ量が少ないサービスを利用するようにしたいですね。

 

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