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Microsoft Security Essentialsでウイルス対策

まず最初に済ませておきたいのはセキュリティ対策です。どうも最近のセキュリティ対策ソフトは信用できないので、有料のを使う気になれません。そこでMicrosoftが無料で提供している「Microsoft Security Essentials」を使うことにします。よけいな機能がなくてシンプルなのが自分の好みに合うし、最軽量といわれていて実際に処理が軽い「ESET Smart Security」に次いでPCへの負荷が軽いというのも魅力です。当然ながらウイルスとスパイウェアの定義ファイルは自動更新されますし、ファイルをリアルタイム検査して発見時には駆除もしてくれるので申し分なし。市販のセキュリティ対策ソフトと比べれば定義ファイルの更新間隔は少々長いですが、そこは無料なのである程度は妥協です。「Microsoft Security Essentials」の画面を出して、更新から今すぐ更新を押せば最新の定義ファイルを取ってくるので、手動で検査したいときや気になったときに更新チェックをすれば特に問題ありません。

インストール

Microsoft Security Essentials」を入手するには、Microsoft Security Essentialsのサイトへ行って、今すぐダウンロードのボタンを押します。このファイルを実行または保存しますか?の問いには実行を選びましょう。

掲載時よりも新しいバージョンが公開されたため、アップグレードの説明も追加しました。自動では新しいバージョンへアップグレードしないようです。

UACが働いて変更を許可するか問われますので、はいを押して先に進みます。インストール ウィザードが始まりますので、アップグレード >同意します次へ >次へ >と押してインストールを実行してください。途中でデスクトップ画面右下へ警告が出ますがインストール中ですので気にしなくてかまいません。インストールが完了したら今すぐ再起動を押してPCを再起動しておきましょう。

ウィザードの画面遷移がどうなっているのかは、JavaScriptを有効にして以下の画像をクリックして確認してください。

UACが働いて変更を許可するか問われますので、はいを押して先に進みます。インストール ウィザードが始まりますので、次へ >同意します検証 >インストール >を押してインストールを実行し、インストールが完了したら完了を押しましょう。

ウィザードの画面遷移がどうなっているのかは、JavaScriptを有効にして以下の画像をクリックして確認してください。

インストールが完了したら、定義ファイルの更新処理後にウイルスとスパイウェアがPC内に存在しないかチェックが行なわれます。処理が完了するまで待ちましょう。ここで自動的に行なわれるのはクイックスキャンなので、不安ならばフルスキャンも実行しておくとよいかもしれません。定義ファイルの更新中に「コンピューターの状態 - 危険です」という表示は必要以上に不安を煽るから表現を変えたほうがいいと思うんですけどね。「最新のセキュリティー情報を取得しています」とかじゃダメなのかなぁ……。

最新の定義ファイルをダウンロード中クイックスキャン中セキュリティチェック完了

ウイルスとマルウェアの検出エンジンは同一のバージョンであるため、特に必要がなければアップデートしなくても大丈夫です。検出や保護以外の部分の改善が行なわれています。バージョン1から2へ更新することで変化があった点は以下の通りでした。

  • インストール時にファイアウォールが無効になっていた場合に有効にするよう促すようになった。
  • 「定義の前回の確認」でウイルスの定義ファイルの更新を確認した最後の日時が表示されるようになった。
  • 設定で「スキャン間のCPUの使用を次のように制限する」でスキャンに使うCPU使用率の上限を10%刻みで制限できるようになった。
  • リアルタイム保護で「コンピューターのファイル及びプログラムの動作を監視する」で監視対象をすべて・送信・受信から選べるようになった。
  • 「動作の監視を有効にする」にチェックをつけると不審な動作をするプログラムを監視できるようになった。
  • 詳細設定で免疫ファイルを一定期間経過後に自動的に削除できるようになった。

設定はお好みで

ウイルスとスパイウェアを検出して駆除するだけというシンプルなセキュリティー対策ソフトなので、あまりいじるような設定はありません。ほとんどの場合は、設定を確認するだけとなるかと思います。

インストールするとデスクトップ上にアイコンができているはずです。設定を行なうには、そのアイコンをダブルクリックしてもいいし、右下の通知領域にあるアイコンをダブルクリックしても構いません。通知領域で隠れていて見当たらない場合には、隠れているアイコンを表示するために通知領域の表示アイコンをクリックして、そこで表示されるアイコンをダブルクリックしてみてください。表示される画面で選ぶのは「設定」です。

ここで定期的にスキャンするスケジュールと設定を行なえます。PCに重い処理をさせることのない時間帯を選んでおいたほうがよいでしょう。スキャン スケジュール以外の設定は初期設定からいじる必要はないので、どういう設定になっているのかを念のために確認する程度でよいかと思います。シンプル&簡単がコンセプトの軽量セキュリティー対策ソフトなので、設定項目も多くはないのです。

なお、本製品のフルスキャンはお世辞にも早いとはいえません。普段のリアルタイムスキャンを本製品で行ない、素早く全ファイルのセキュリティチェックを行ないたい場合はセキュリティー対策ソフトを提供している各社のオンラインスキャンを併用するのがよいかもしれません。今後は変わってくるかもしれませんが、2010年の現状においてはファイル数が多いと本製品よりも各社の無料オンラインスキャンのほうがチェックが早いようなので。まあ、無料のソフトウェアを使うのであれば、賢く無料製品を使い分けたり併用するべきだってことですね。

定義ファイルの更新間隔を変更する

本製品は初期状態では定義ファイルの更新を24時間間隔で行なっています。市販のウイルス対策ソフトウェアと比べると、かなり更新間隔が長いのが気になるところ。そこでレジストリを変更して更新する間隔を短くしてしまいましょう。

スタートを押してプログラムとファイルの検索regeditと入力してEnterキーを押してレジストリエディタを起動します。ユーザーアカウント制御で変更許可を問われるので、はいを押してください。

レジストリエディタでは以下の部分を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Microsoft Antimalware

そこにSignature Updatesキーがあるのでそれをクリックして選択します。そこで右クリックして、アクセス許可を選び、アクセス許可画面を出してレジストリへのアクセス許可を変更しましょう。

アクセス権を設定するために、まずAdministratorsをクリックして選択します。フルコントロールの許可にチェックがついていないため、このままではレジストリを変更できません。そこで許可を与えるために詳細設定ボタンを押してください。

Signature Updatesのセキュリティの詳細設定画面となるので、所有者タブをクリックして設定画面を切り替えてください。次にAdministratorsをクリックして選んで、適用ボタンを押して所有者を変更します。

所有者を変更したら再びアクセス許可タブをクリックして画面を切り替えてください。Administratorsをクリックして選択し、編集ボタンを押してアクセス許可を設定します。

フルコントロール許可にチェックをつけて、レジストリを変更できるようにします。チェックをつけたらOKボタンを押してください。

あとはレジストリSignatureUpdateIntervalをダブルクリックし、その値をお好みの更新間隔にすればOKです。初期状態では24(24時間=1日)となっているので、3~8時間ぐらいにするとよいかもしれません。なお、0を指定すると更新が行なわれなくなるため、0だけは指定しないでください。

※更新を行なわないように0を指定していてもWindows Updateが行なわれるとセキュリティ確保のために更新が行なわれるように設定が変更されるそうです。Windows Updateが行なわれるまで設定値0で試したことがなかったので気付きませんでした。匿名で情報を提供していただいた方に感謝いたします。

設定が終わったらWindowsを再起動してください。再起動に変更した設定が有効となります。再起動なしに更新間隔を反映させたい場合には、スタートを押してプログラムとファイルの検索サービスと入力してEnterキーを押して、サービス一覧にあるMicrosoft Antimalware Serviceを一旦停止させて、再び開始させてください。