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簡単にビデオ保存

楽をしたい場合に使っている主に実写ソース用手抜きかもしれない圧縮の手順です。実写だと解除しないでインターレース保持での圧縮がベストで再生時に解除するのが理想。インターレースを保持して圧縮できるのは、一般的なCODECだと2004年にはWMV9XviDぐらいしかありませんでした。WMV9はフィールドオーダーの設定が出来るので実用レベルであるものの、XviDはStable(1.0系)だとどうもフィールドオーダーが決め打ちなので使用をためらう状態(Unstableの1.1系なら対応しているみたいだけど保存用に使うのは怖すぎなので)。ここで紹介しているのは、インターレース保持の圧縮は将来的なXviDやDivXの改良に期待して、インターレース解除をして圧縮していく簡易手順です。

用意するもの

「VirtualDubMod」はDownloadから*All_inclusive.zipをダウンロードして、お好みのフォルダに解凍します。

日本語化パッチもありますが、パッチを当てるのは面倒だし、英語のままでも使用する上で問題があるとは思えないのでオリジナルの状態で使うことが前提です。パッチの適用は自己責任ですから、「日本語だとどういう表記?」という質問にはお答え致しかねます。

下2つのフィルターは、ダウンロードしたら解凍して「VirtualDubMod」をインストールしたフォルダのpluginsフォルダへコピーしてください。2D Cleanerはノイズが多い場合のみに使うものなので、通常は不要でしょう。これを必要とするようであれば受信環境などソースの状態改善をするべきですから。

「VirtualDubMod」の使い方

動画ファイルを、VirtualDubModへ登録していきましょう。ファイルの登録はメニューから選ばずとも、Explorerからのファイルドロップで可能です。MPEG-1/2(*.mpg)だけでなく、DVDレコーダーなどで使われるファイル(*.vob)を直接読み込ませることもできます。

音声のほうは扱いが簡単です。音声がMPEG-1 Layer2やリニアPCMならば音声は再圧縮する必要がありますが、AC3ならばそのままでもよいでしょう。初期設定から変更しなければ、音声はそのままでAVIファイルになるので気にしなくて構いません。

ファイルを読み込んだら、メニューバーのVideoからFilters...を選びます。Addボタンを押し、使うフィルターを指定してください。

Case.A: field bobを使う場合
field bobを指定してOKボタンを押します。設定を聞かれるので、Even fieldOdd fieldSmoothにしてください。テロップの文字など画面がちらつくようならばその下の2つのQuarter scanline up/downの設定で調整する必要があるかもしれません。
Case.B: deinterlaceを使う場合
deinterlace - area based vx.xを指定してOKボタンを押しましょう。設定画面が出るので、Thresholdを24、Edge detectを4にして設定を完了します(設定値はソースにより最適値は変化)。

フィルターの選択が済んだらCropping...ボタンを押し、スライドバーを動かしながら上下左右の不要部分を取り除きます。通常はX1とX2が8ぐらいになるはずで、左右合計16ドットを取り除くのが好ましいです。設定ができたらOKを押してFilterの追加画面へ戻ります。

さらにAddボタンを押し、Resizeを選んでOKボタンを押してください。設定画面では圧縮後のサイズの指定なので、ソースが4:3ならば640×480/480×360/320×240などに、16:9ソースなら704×396/640×360などを指定。リサイズのアルゴリズムはLanczos3(高画質)やBilinear(高速)あたりにしましょう(ソースとの相性や処理時間で選択)。設定が終わったらOKボタンを押してFilterの追加画面へ戻り、そこでもOKボタンを押してください。

メニューバーのVideoから今度はCompression...を選び、圧縮に使うCODECを選択しましょう。XviDでもDivXでもWMV9でもお好みのものを選択。XviDの設定WMV9の設定などを参考にしながら設定してください。Configureボタンを押してCODECの設定を確認したらOKを押して戻ります。

CMカットなどはVirtualDubModの下のほうにあるボタンで行ないます。左から順に、停止再生倍速再生先頭フレームに移動1つ前のフレームに移動次のフレームに移動最終フレームに移動1つ前のキーフレームに移動次のキーフレームに移動1つ前のシーンチェンジ検出部へ移動次のシーンチェンジ検出部へ移動範囲選択開始部を指定範囲選択終了部を指定となっています。CM部分や不要部分を範囲選択してDelキーを押して削除していきましょう。

準備ができたら、メニューバーのFileからSave asを選び、保存ファイル名とファイルの種類を指定して保存ボタンを押します。Show input videoShow output videoは必要に応じてチェックを解除しましょう。Projected file sizeに圧縮後の推定サイズが表示されるので、ある程度圧縮すれば1passで圧縮する場合でも出来上がり後のサイズがだいたいわかります。希望と異なるようであればリサイズで映像の解像度を落とすとかCODEC設定の見直しを行なってください。

音声がAC3の場合はAC3のままファイルが出来上がります。動画再生に必要なものにあるAC3 Filterをインストールするか、ffdshowのAudio filter設定でAC3をデコードするように変更してください。

元ファイルが複数に分割されている場合

DVDレコーダーソースなど、元ファイルが分割されている場合は、すべてのファイルを別個に圧縮してください。それぞれ出来上がったファイルを、AVITULで結合します。AVIUTLを起動して、ファイルからAVIファイル操作AVIファイルの連結を選んで結合すれば出来上がりです。

VirtualDubModでも結合できますが、fpsが違うと警告されることがあるので結合にAVIUTLを使っています。また、メニューを作ったりした場合やDVDレコーダーの機種によっては、この方法で作ると音がずれる可能性があるのでご注意を。

MPEG-1 Layer2やリニアPCM音声の場合

圧縮を開始する前に、メニューバーのStreamsからStream listを選んで音声の選択を行ないます。通常は音声は1つのはずです。その音声のデータ情報の上で右クリックしてください。Full processing modeを選択し、AudioCompressionでお好みのCODECを指定しましょう。通常はMPEG Layer-3を選びます。MP3の56kbps制限をなくすように設定していない場合、56kBit/s, 24,000 Hz, Stereoが上限になっているはずです。表示される設定から好みのビットレートのものを選んでOKボタンを押しましょう。

LameACMをインストールしている場合には、Lame MP3から48000 Hz, 128(あるいは160など) kbps CBR Stereoを選んで高音質で圧縮しましょう。こちらを使う場合は必ずCBRにすること。ABRは音がずれます。