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Microsoft Comfort Curve Keyboard 3000

なんだか最近はキーボードのタイピングで手が疲れるというのがあったので、手の疲れを軽減するキーボードに興味を持っていたんですよね。スケジュールが厳しいAndroid本の原稿を依頼されて書いていた時に、「もうダメだ、通販でキーボード買う」となったのであります。というわけで、人間工学の専門家お墨付きで長時間のタイピングも疲れにくいと銘打っているこのキーボードを購入したというわけです、はい。

とはいえ、いきなり実物に触れもせずにキーボードを購入するなんて初めてのこと。外しそうな予感がしていたんですよねぇー。まあ、定価が2380円だから外しても突然キーボードが壊れた際に備えた予備のキーボードとして使えばいいだろうとの判断でありました。

さーて、届いたキーボードを見てみたわけですが、思ったよりもコンパクト。テンキー付きのキーボードとしては横幅が控え目で場所を取らないのはよさげな感じというのが第一印象。さっそくUSBに接続して……あれれ。

実際に使い始めた最初の感想は「このキーボード使いにくいなぁ」というものでした。何が困るかって、最近のキーボードと比べてキーの大きさが異なるからタイプミスしまくるということ。左のShiftキーなんかこんなに大きいの初めてだよという感じだし、久々にスペースキーが横にかなり長くて入力時に違和感ありまくりなのであります。そのあたりは下の画像を見てください。

まあ、67YGHBあたりのキーが小山のようにやや高くなっていて、ShiftCtrlキーあたりと併用する場合に押しやすくなっているのは嬉しいんですけれどね。あと、PC初心者だとありがたそうなのは、キーボードにCtrlキーと併用した場合の機能が表示されていることでしょうかね。

PCはまだ利用歴が短いのならば、このキーボードは初心者にも親切でかなりよさそうに思えます。しかしながら、ほかのキーボードに慣れているとタイプミスを連発することになる可能性が大といえるでしょう。キーの高さが異なるため、低い位置にあるキーは押したつもりでも実際には入力されていないということがありました。慣れるまでに時間がかかりそうなことに注意が必要かな。

仕様上で気になるのは、右側のWinキーとメニューキーがないこと。その代わりにあるのが、ノートPCでお馴染みのFnキーです。右ShiftキーはFnキーを併用することでメニューキーになります。しかし、この仕様を決めた人の考え方がまったく理解できません。Fnキーは、その右Shiftキー以外だと、ScrLkキーをPauseキーにするだけのもの。すなわち、わずか2つしかない特殊キーのためにFnキーがあるってこと……。特殊なキー2つを用意するためにFnキーを用意するだなんてアホですか? スペースキーを短くして右側のWinキーとメニューキーを用意したほうが使い勝手いいし、そもそもScrLkキーとPauseキーなんてまず滅多に使わない。なんという頭の悪い設計なのかと目眩がしてしまったですよ。

このキーボード特有のものとしては、電卓を起動するキーと、メディアプレーヤーを制御する再生/一時停止、ボリュームコントロールのキーがありますね。これらのキーは、Windows7ではドライバのインストールなしで普通に使えていました。便利といえば便利なんだろうけど、何か基本的な部分が間違っている仕様のキーボードという感じですね。

慣れるまでに時間がかかったけれど、慣れてしまえば文字入力には使いやすいかなという印象ではありますが……。でもOSの操作という面では自分は使いにくくなりました。Windows7では、Winキー+で50%の幅にして画面の左右にWindowを移動できるし、Winキー+で最大化、Winキー+で最小化ができるわけです。これまでカーソルキーと近い右のWinキーを使って片手で操作していたのが、両手を使わなくならなくなったというのがあって、どうも自分には向いていないキーボードだなぁ~って感じちゃうんですよね。まあ、手の疲れは確かに軽減されたから、そういう意味では目的は達成しているんで、キーの配置を再設計した後継製品が出てくれることに期待したいかな。

一応、キーの入れ替えカタカナキー(0x70)を右Winキー(0xE05C)にして凌ぐ方向で使っています。うーん、自分は右Altキーはほとんど使わないから、これをメニューキーに変更しちゃおうかな……。

下の参考用のレジストリファイルの内容は、CapsLockキーと左Ctrlキーを入れ替え、半角/全角キーがEscキーとなるように上書きして、カタカナキーを右Winキーにしたものです。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Keyboard Layout]
"Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,05,00,00,00,1d,00,3a,00,3a,00,1d,00,¥
  01,00,29,00,5c,e0,70,00,00,00,00,00