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HDH-U1.0SR2

I-O DATAから発売されている外付けUSB2.0接続ハードディスク「HDH-U1.0SR2」の使用感です。電源内蔵であることとファンレスで静かだというのが売りとなっています。出荷時期によって異なる可能性はありますが、うちのはSeagateのST31000340AS(Firmware:SD35)が使われていました。発熱が多いハードディスクであるため、気をつけて運用しないと夏場は厳しい製品かもしれません。

製品の特徴

衝撃に強い
3軸加速度センサーを搭載していて、10°以上の傾きか衝撃を検出するとハードディスクのヘッドを待避して記録面を保護してくれます。ハードディスクを保護する衝撃吸収材の副次効果で、ドライブの振動音も抑えてくれている点も魅力です。
マッハUSB
インストールは必須ではありませんが、マッハUSBをインストールすることで最大31%のディスクアクセス高速化を期待することができます。自分はOSに余計なものを入れたくないので、マッハUSBはインストールせずの運用です。
省電力設定
I-O DriveCenter」をダウンロードしてインストールすれば、本製品の省電力設定を有効にすることができます。ハードディスクが未使用となった時間が10分、20分、30分、1時間の4段階に設定してディスクの回転を止めて節電するか、手動で節電をON/OFFすることが可能です。手動で節電をONにした場合、ディスクのアクセスが行なわれて通常モードへ復帰すると、再び手動で節電をONにするまで省電力モードが無効になるので運用には注意が必要となります。
※うちのAtom環境では10分で省電力モードに設定しているのに、なぜか省電力モードに移行しない……。どうやら「デバイス管理サービス」をインストールしていないとタイマーの設定が有効にならないようだ。その説明が見当たらないのは不親切だと思う。
いざというときに役立つ(?)付属ソフト
データのバックアップ用に「HD革命Backup ver.7 Lite」、パーティションの変更処理用に「HD革命Partition Lite Ver.1」、本製品からOSを起動できるようにする「BOOT革命USB Ver.1」、完全データ消去ソフト「DiskRefresher LE」などが付属しています。

発熱に注意

メーカーのWebサイトでは「長時間動作の発熱を考慮した、アルミサイドパネル&換気スリット」と謳い、アルミボディとエアフローで安心感を広報していますが、これはかなり疑問を感じます。なぜならば、現時点(2009/06/29)で室温28℃において電源投入後1時間もすればハードディスクの温度は50℃以上をキープ。ディスクへのアクセスがそれなりに連続して発生し続けると、すぐに55~58℃まで到達してしまうのです。50℃以上はハードディスクの故障率が飛躍的に高くなるわけで、本製品のいただけない部分といえるのではないでしょうか。長時間使うのでなければ本製品でも大丈夫だと思いますけどね。

なお、内蔵しているハードディスクは製造時期に安価に確保できるものを使っていると思われますんで、時期によってハードディスクのメーカーが異なると推測できます。他社よりも発熱するSeagateの製品が内蔵されていたらハズレという感じかもしれません。少なくとも長時間電源を入れっぱなしにして使用する人がSeagateのハードディスクを採用したロットに当った場合は、省電力設定を有効にしてこまめにディスクの回転を止めておかないと、熱が籠もってハードディスクがクラッシュする可能性が高まりそうです。不安な人は本製品ではなく、冷却ファン付きの外付けハードディスクを選んだほうがよいかと思われます。