キャッシュプラグインの影響でコメントができなくなっていた問題を修正しました。

ZenFone3 UltraをAndroid7.0にアップデート

この記事を読むのに必要な時間は推定で最大約6分23秒で、速読ですとその半分ぐらいです。

本日2017/03/28にZenFone3 UltraがAndroid7.0になりました。システムアップデートをチェックしたところ、かなり巨大な更新ファイルがダウンロードされ、インストール前にAndroid7.0であることが表示されたんですよね。

編集部に初校を出すために作業が忙しかったから、インストールをポチッと押して端末を放置しておきました(笑)。Battery Monitor Proの履歴をチェックしたところ、20分途切れていたのでシステム更新は約20分ほどだったのだと思われます。

ファームウェアは14.1010.1702.36でした。


さて、早速チェックしたのは、過去の不具合がどうなっているのかという部分。期待をせずに淡々と確認をしていきます。

  • Quick Charge 3.0充電 icon-arrow-circle-right ASUS独自仕様化のまま修正なし。Battery Monitor Proで見ると、AnkerとAukeyの充電器からだと流量は約1500mAが上限のまま。
  • USB Type-C仕様3A充電器  3A充電が殺され、こちらも約1500mAが上限とされたかもしれない。もうしばらく検証が必要か?  バッテリー残量12%から充電してみたところ3A流れたので大丈夫でした。
  • 端末下部の仮想キー  微灯しないし、設定もなし。
  • APN  消していたAPNが全て復活した。
  • カメラのオートフォーカス  フォーカスが合わないことがある不具合は直ったっぽい。でも、ライトが勝手に点灯することが多発するバグは直っていない。
  • スクリーンショットの保存場所  相変わらずAndroid標準のフォルダーとは異なっており、独自フォルダーのままで変更できる設定項目もなし(Dropboxのカメラアップロード対象外となってしまう)。
  • Bluetoothが端末再起動でOFFに  相変わらず再起動後は強制的にOFFになる。
  • Bluetoothのオーディオ  負荷が高くなるとブチブチと音が途切れる不具合は修正された。
  • Googleフォトの自動バックアップが他社端末と比べて遅い  修正されたっぽい。
  • 動画録画時の音声異常  変化なし。使い物にならない音声が記録される状態のまま。

Android7.0では画面のDPI設定を変更することで、各アプリの表示サイズを変えることが可能です。ZenFone3 Ultraでは、「 icon-gear 設定」内の「ディスプレイ」もしくは「ユーザー補助」から表示サイズを選ぶことで5段階で変更できます。左右スワイプで切り換えて、アプリ画面、ドロワー画面、メニュー画面ごとに設定できるっぽい。

ZenFone3 Ultraの場合は、Physical densityは360dpiです。デフォルトはこれが使われています。ほかの4種類はどのような設定になっているのか、USBケーブルでPCと接続してadb shell wm densityコマンドを実行して設定を確認してみたのでご確認ください。小が微妙な値になっていますね……。もう1段階画面を小さくできる設定もほしい気がします。開発者向けオプションから設定すれば用意されている5段階以外の設定も可能です。

サイズ 画面密度(DPI)
306dpi
デフォルト 360dpi
420dpi
特大 480dpi
最大 540dpi

Android7.0でマルチウィンドウを使うには、「 icon-gear 設定」の「ASUSカスタマイズ設定」から「マルチタスクボタン」の割り当てを「ボタンの長押しで、マルチウインドウ機能を有効にする」にしておく必要があります。ただし、この場合にはスクリーンショットを撮るにはAndroidのOS標準機能である「 icon-volume-down ボリュームダウン+ icon-power-off 電源ボタン」を使わなければなりません。


とりあえず動作確認をしてみたゲーム。自分が遊んでいるものは特に問題はなさそう。普通に遊べる感じかな。処理が軽くなったように感じるゲームもあるぐらい。


変更点には、ファイルの転送ツールShare LinkのRemoveというのがあります。これはAndroid7.0に未対応のためのよう。試しに起動してみると警告が表示されます。

続行を選んで、PCとのファイル転送ができるかテストしてみたところ、送受信とも特に問題が起こることもなく転送は無事完了しました。スマートフォン同士の場合に問題が起こるということなのかも?

ASUSからの代替案としては、ファイルマネージャーのファイル転送機能か、ZenLinkを使うことが提示されています。ZenLinkはPC側にWindows10 Version 14393.0以降が要求されるので環境を選ぶことに要注意。


USBケーブルでPCと接続すると、PC側からはCD-ROM扱いとなって「PC Suite」がインストールできるようになっていましたが、PCとの接続で「PC Suite」をインストールできる機能が削除されたらしい(Remove ”PC Suite” (CD ROM)の記述あり)。

マルチタスクボタンの長押しでのメニュー表示機能の割当て設定が削除された。これはAndroid7.0ではマルチウインドウ切り換え機能として割当てられているからの模様なり。独自仕様の部分がOS標準機能に置き換えられた結果と思われる。排他仕様でスクリーンショット機能は残っているので、設定によってはマルチタスクボタンの長押しでのスクリーンショットはこれまで通り可能。

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