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昼の三十槌の氷柱とカワノキケン

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つららカレーを食べて、取水堰を見たら、三十槌の氷柱を見に向かいました。前回は夜しか見ていないので昼の氷柱が気になるし、カレーを食べてつららを見ないのも何か違うような気がして……(笑)。

13:10頃に到着し、まずは氷柱を上から見てみました。駐車場のウッドデッキから見た人工の氷柱です。違和感があるのは、川の水がないため。ところどころに水が貯まっている部分があるものの、川が干上がっている状態だからです。直線距離で約1.5km上流にある二瀬ダムが河川維持のための放流をしていないはずがないので、たぶん河川維持のための放流量では途中で凍って水が流れていないんだろうなとか思ってしまいました。河川維持の放流をしていてもこれだと、昔から冬期は凍って干上がるところが多かったんじゃないかなぁ。よく見ると、本来は川底の場所まで入って氷柱を見学している人たちがいますよね。

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場所を移動して天然の氷柱を上から見てみましたが、こちらは木の枝に邪魔されてあまりよく見えませんから、すぐ河原へと降りていきました。溶けて氷柱が落下してきたら大怪我になるし、川は急な増水があるから入らないように注意書きがあるんですが、氷柱のすぐそばまで行っている人もいます。危ないなぁ。特に氷柱のそばまで近寄るのは完全に何があっても自己責任ですよね。

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会場はすぐ上流に二瀬ダムがあるため、放流サイレンが鳴らない限り危険なほどの急な増水はないとはいえ、昼間の最高気温が近付く時間帯です。上流から溶けた氷が水となって流れてくる可能性はあるから注意は必要。それに、サイレンを鳴らさない(危険ではない程度の水位上昇量での)放流はあるかもしれないから、本来ならば川である部分へ立ち入るならば、慎重にすぐ雪の残っている安全な(普段は水が流れていない)場所まですぐに避難できる位置取りが必要なわけです。命知らずならばともかく、安全圏からの見学ってのはどこでも重要!

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天然の氷柱を堪能したら、上流側の人工の氷柱へ移動。こちらも楽しませていただきました。しかし、ここで異変を察知。水がなかったところまで水が流れて来はじめたように感じたのです。これは悪い予感。干上がっていた状態から川に戻る可能性を考慮し、危なくなるかもしれないから安全な場所へ移動しようって言って完全に安全な場所まで撤収。

その時は理由で「ほら、そのあたり水がきているでしょ?」と言ったような気がするわけですが、どこかに基準点を設けて観察(※重要)しないと気付きにくい感じでした。その後しばらくすると誰が見ても流量が増加傾向に。自分以外にも流量が増えてきたのに気付いて危ないことを大声で警告した人たちもいたから、危険性はその場では共通認識になっていたように思えます。警告を聞いてすぐに戻ってきた人が多かったんだけど、対岸に残ったとか危ないと言われた後に行った人は危機感が欠如って感じかなぁ。まあ、対岸にいた人たちも雪が残っていて川にはならないであろう場所だったので、氷柱に近付きすぎなければ大きな危険は起こらない状態だと思うんだけどね。

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増水した直後は本来の川幅ではない状態とはいえ、わずか3分ほどでちょっとした小川になったんですよ。まあ、数分は流れの先端部の水深は1~2cmって感じの小川だったから下流側へ急いで移動して、その時点で戻れば濡れずに戻れたわけで、その機会すらも見逃して川になるまで残って取り残された人は判断の鈍さを反省しただろうと信じたい。取り残された数人も、靴濡れを嫌って素足になって氷柱ができるほど冷たい環境で川を渡って戻ってこられたようですが、その程度で済んでよかったですよね。

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まわりから警告の声が出て2分。下流にまで水が流れ、ここが最後の撤退チャンス。

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その後、退路を断たれた状態。

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川を渡るハメになった自業自得な人たち。

状況が悪化するだけなのに戻るのを躊躇うという最悪の判断をした人たちは、「問題を先送りする」という逃げの判断で状況を悪化させた怖さを実感して今後の緊急時に活かしてほしいと思うかな。リスクがある場所へ向かう勇気があった人たちが、状況が変化した初動の一番マシな状態で逃げる判断をしなくて、ずるずると悪状況にハマるのは不思議な感じがします。

なお、あとで調べたら上流にある二瀬ダムが0.52㎥/秒で放流を09:10から開始していました。なるほど、氷が溶けるよりも多い流量と感じた原因はそれだったんですね。ちょうどそれぐらいの時間で流れてくるじゃないですか。でも下流に危険性はない水量でコントロールされているのはさすがですよね。

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