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Granolaを使って節電

(2011/4/1)

PCは昔と比べて飛躍的に高性能になってきましたが消費電力も増大しています。節電のために低消費電力のAtom系CPUのPCを使うのは効果的ですが、用途によってはAtomでは非力です。コントロールパネルから電源プランの設定を変更して節電している人もいるかと思いますが、さらにそこから節電するためのソフトウェアをインストールしましょう。拡張版Intel SpeedStep TechnologyなどDVFSに対応したCPUで使うことが可能です。CPUが拡張版Intel SpeedStep Technologyに対応しているかの調べ方の説明も用意しておきます。

使用状況にもよりますが、当方の環境ではCore 2 Duo E8500(3.16GHz)において30~40%程度の節電、Core i7 860(2.8GHz)において40~50%程度の節電を行なえています。あくまでもこのツールで節電できるのはCPUだけですけどね。

インストール

まずは公式サイトへアクセスして、SoftwareDownloadからダウンロードページへと進み、GranolaInstall.exeをダウンロードします。対応しているOSは、Windows7/Vista/XPですので、Windows7以外の環境があるならばそれらにもインストールすると節電となってよいでしょう。

個人向けはWebサイトのアドレスが変わったようです。Granola Personalからダウンロードしましょう。

インストールは、Nextボタンを押してI accept the terms in the License AgreementにチェックをつけてNextボタンを押します。インストール先のフォルダを聞かれるので、特に変更する必要がなければそのままNextボタンを押しましょう。Installボタンを押すとインストールが始まり、しばらく待つと完了画面が表示されるのでFinishボタンを押せばインストールは完了です。Launch Granola when setup exists.にチェックをつけたまま完了するとすぐにGranolaを起動させられます。

なお、インストーラーの起動時もしくは途中でUACが働いて変更を許可するか問われますので、許可を与えてください。

ウィザードの画面遷移がどうなっているのかは、JavaScriptを有効にして以下の画像をクリックして確認してください。

Granolaを起動すると、年間で節約できる電力と電気代(ただし日本の電気料金ではない)、抑制できるCO2の量、節約したCPUの消費電力が表示されます。もし、DVFSに対応していないCPUやBIOS設定で無効になっている環境の場合は、Granola Startup Problemと表示されてGranolaを使えません。拡張版Intel SpeedStep Technologyに対応しているCPUなのに使えないのであれば、BIOS画面をチェックしてみましょう。うちにあるPCを2台チェックしてみたところ以下の部分にありました。

  1. Advanced > CPU Configulation > Intel(R) SpeedStep(TM)Tech >>> Automatic
  2. Cell Menu > CPU Feature > Intel EIST >>> Auto

設定の変更

Granolaの画面右上にあるアイコンをクリックするか、非表示状態ならば画面右下の通知領域にあるGranolaのアイコンを右クリックして、メニューにあるSettingsを選んで設定画面を表示させます。

設定画面の一番上にあるバーは動作モードの選択です。Lowest SpeedはCPUの処理速度を制限して節電を優先するモードとなります。初期状態で選択されているMiserWaraはGranolaがCPUの鱶に合わせて節電してくれるモードです。通常はこれを選んでおくとよいでしょう。Highest PowerはCPUの処理速度を優先するモードです。これを選ぶと節電にならないので、どうしても処理速度が必要な場合にのみ選ぶようにします。

Open window on startにチェックをつけておくと、Granolaが起動したときに節電状態の画面を自動的に表示するようになります。邪魔だからチェックは解除でよいんじゃないでしょうか。

Check for updatesにチェックをつけておくと新しいバージョンのGranolaが出ていないか調べてくれます。

Energy cost per kwhは1kwhの電気料金を指定する部分です。Granolaが日本向けになっていないので指定してもあまり意味はありません。

Currencyは表示に使う通貨単位です。USD(米ドル)GBP(英ポンド)から選びます。

Reportingは節電状態を画面にどのように表示するかの選択となります。Annualは年間予想を表示し、CumulativeはGranolaを使用して節電できた累積結果を表示する指定です。お好みで選んでください。

CO2 unitsは抑制できたCO2の量を表示するのに使う単位です。Lb.(ポンド)Kg.(キログラム)から選びます。

Reset savings dataはGranolaで集計している節電データを初期化するボタンです。累積表示を初期化したい場合に押しましょう。

設定が済んだらApplyボタンを押してOKボタンを押してください。

なお、Granolaの動作モードは設定画面を表示させずに変更することが可能です。通知領域でGranolaのアイコンを右クリックし、表示されるメニューにあるPower Policyから切り替えたいモードを選ぶことで簡単に切り替えられます。例えば動画の変換処理を行なう時だけ一時的にHighest Powerにしたいというような場合に便利なので覚えておくとよいかもしれません。

拡張版Intel SpeedStep機能の有無を調べる方法

PCの仕様にCPUが拡張版Intel SpeedStepに対応しているか書かれているわけですが、いちいち探して調べるのは面倒だとか、説明書が行方不明といった人のために調べ方も紹介しておきます。

IntelのWebサイトから「インテル® プロセッサー識別ユーティリティー」がダウンロードできますので、「インテル® プロセッサー識別ユーティリティー・ダウンロード」のリンクをクリックして、オペレーティング・システムの選択で使用しているOSを選び、検索結果に表示されるIntel® Processor Identification Utility - Windows* Versionをクリックしましょう。ダウンロード可能なファイルの一覧が表示されるので、言語日本語となっているのを探してダウンロードボタンを押してください。

ダウンロードが完了したら、実行してインストールします。ウィザード開始画面になるので次へを押して使用許諾契約の条項に同意しますを選んで次へを押します。カスタム・セットアップになるので、インストール先を変更するのであれば変更ボタンを押してフォルダを選択しましょう。変更が不要ならばそのまま次へボタンを押してください。確認になるので次へボタンを押してインストールを開始しましょう。インストールが終わると完了画面が表示されるので、完了ボタンを押してインストールを完了します。

ウィザードの画面遷移がどうなっているのかは、JavaScriptを有効にして以下の画像をクリックして確認してください。

インストールできたら、スタートメニューにあるすべてのプログラムからインテル® プロセッサー識別ユーティリティーを選んでください。IntelのCPU情報を表示するアプリケーションが起動します。UACが働いて許可を求められるので許可します。使用許諾契約書の画面が表示されたらはいを押して先に進みましょう。初期状態では周波数テストタブが表示されるので、CPUテクノロジータブを選びます。すると、その他のインテル テクノロジーのサポート欄に拡張版 Intel SpeedStep(R) テクノロジーという項目があるので、そこが「有」か「無」かで判断可能です。「有」ならばGranolaを使用可能なCPUということになります。