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ブラウザの環境移行

別のPCへと環境を移す際に、結構手間がかかって面倒だと思うのはブラウザ。ここでは実際にデータを移行した手順を掲載しておきます。

Internet Explorer

こちらはすでにWindowsXPの頃に手順を紹介したことがありますが、Windows7でもその頃と変わっていません。したがって、Tipsに掲載している「Internet Explorerの引っ越し」の手順を踏むことでほとんどそのままの状態で移行することが可能です。

ただし、Windows Vista以降のOSらしく、Windows7も保存用のバッチファイルはダブルクリックで実行するのではなく、アイコンを右クリックして管理者として実行を選ばねばなりません。Windows7環境側でのレジストリ登録時にはUACが働いて変更を許可するか問われますので、はいを押して登録してください。

Google Chrome

Googleアカウントを取得している人は、設定のオプション内にある同期ブックマーク設定テーマを別のPCと同期させることができます。拡張機能などは本稿執筆時のバージョン5.0.375.99では同期できませんが、将来的には同期の設定で拡張機能も同期させられるようになるはずです。まあ、現在同期できている内容だけでも環境移行がだいぶ楽になると思いますけれど、ほぼそのまま移行するためにはフォルダごとコピーするのが手っ取り早いです。

Google Chromeの仕様変更により、フォルダを丸ごと移すのは危険な行為となりました。必ず新規にインストールして同期機能を使って環境の同期を行なうようにしてください。設定が引き継げない拡張機能もありますが、それを再設定するだけで済みます。

別の環境で使っていたデータを利用しようとした場合には、Google Chromeブラウザに記憶させていたパスワードはすべて消されて空白となってしまうから行なってはいけません。同一PCでも別の環境のデータだった場合は同様に消去されることにも注意が必要です。それだけでなく、消去されたデータがすぐさまGoogleのサーバー側のデータに反映されて初期化され、すべてのPCで記憶しておいたパスワードが空欄となり再入力が必要となる大惨事に……。えぇ、喰らいましたよ。

WindowsXPではGoogle Chromeのデータは次のフォルダに収められています。まずはそのフォルダのデータをバックアップしましょう。手早くフォルダを開くには、スタートメニューのファイルを指定して実行に該当フォルダ名を入力してOKボタンを押すのが早いかもしれません。開いたフォルダの中身はまるごとコピーすればOKです。

C:¥Documents and Settings¥<ユーザー名>¥Local Settings¥Application Data¥Google¥Chrome

コピーする先のWindows7側のフォルダは、次の場所となります。データをコピーしてくる前に、Google Chromeをインストールしておきましょう。コピーするときにはGoogle Chromeは終了しておく必要があります。

C:¥Users¥<ユーザー名>¥AppData¥Local¥Google¥Chrome

途中の階層が隠しフォルダになっているので、スタートメニューを開き、プログラムとファイルの検索に上記フォルダ名を入れて検索して開くのが早いかもしれません。フォルダをまるごとコピーしてから、Google Chromeを起動すると、移行前の環境と同一の状態で使うことができるので、ブラウザの中では移行が一番楽かもしれないですね。Windows7(もしくはWindows Vista)からWindows7環境への移行だと下側のフォルダを同期させればOKです。拡張機能の設定もそのままに環境移行できました。

Firefox

Firefox3.6からは、メニューバーのヘルプ内のトラブルシューティング情報からフォルダを開くボタンを押すと設定ファイルのフォルダを開くことができます。そこにあるファイルをすべてバックアップすれば大丈夫です。

移行先のWindows7環境でも同様にして設定ファイルのフォルダを開き、そこへバックアップしたファイルをすべて入れてしまえば移行は完了となります。なお、ファイルのコピーを行なう際には必ずFirefoxを終了しておいてください。