ファイルシステムをNTFSに変換する
Windows 2000/XP
ハードディスクなどのファイルシステムをFATからNTFSに変換したいという場合があります。FAT32ではファイルのサイズ上限が4GBであり、6GBなどのファイルをコピーしようとしても容量は空いているのにコピーが出来ないということが発生こともあるのです。って、MSN Messengerでそういわれて対処法を聞かれたのであります。
提督: あ、聞こうと思ってたんですが、外付けHDD付けるとトラブル発生。小さいファイルはコピーできるけど、6Gのファイルは「受け取り側の容量がない」と言われてコピー不能。12GB空きがあるのに…。バグですかね？
伊織舞也: 外付けハードディスクのフォーマットはNTFS？
提督: あ、もしかした古いHDDだからノーマルかも？
提督: フォーマット形式のせいですかね？
提督: 今までは使えてたんですけど…。昨日データを回収しようと思ったらエラーの連続で。
伊織舞也: NTFSなら大丈夫だけど、FAT32だとファイルサイズは4GBが上限です
提督: ちょっとフォーマット形式調べてみます。
提督: わ～、FAT32だ～。今後のために再フォーマットしなきゃ（笑）。
意外に知らない人がいるのかなぁ……というわけでこのページを作成しておきます。
convert.exeを使おう
コマンドラインのツールだから使うのがちょっと面倒かもしれませんが、WindowsNT系のOSには、convert.exeというファイルシステムの変換ツールが付属しています。
スタートからファイル名を指定して実行を選びます。もしくは、Winキー＋Rキーのショートカットでも可。そこにcmdと入力してOKボタンを押すかEnterキーを押してください。
C:\>convert S: /fs:ntfs
上記の例はドライブSをNTFSにする場合です。変換したいドライブ名で置き換えて読んでください。実行する前に対象のドライブへのファイルアクセスがないようにしておきましょう。対象ドライブをマイコンピュータやエクスプローラで開いていたら警告メッセージが出てしまいます。
この手順でNTFSに変換したいドライブを再フォーマットすることなくNTFSに変換できます。ファイルを失うことがないのでバックアップ作業は不要です。まあ、本当に重要なファイルは万一の事故に備えてバックアップしておいたほうがいいんでしょうけど。なお、NTFSからFATへの変換は出来ません。また、NTFSへの変換直後の1回目のデフラグは、かなり時間が掛かる可能性があります。
参考資料
Microsoftから「FAT ディスクを NTFS に変換する方法」として技術情報が出ています。昔からNT系を使っていた人には今さらの話ではありますが一応。