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Aterm WARPSTARシリーズでのサーバー公開設定

NEC Aterm WARPSTARシリーズを対象としています。おそらくですが、グループ的にはWB7000H / WA7500H / WDR85FH / WBR75H / WB65DSL / WB55TL / WL50T / WB50T / WB45RL / WL30A / WB20R / WL20R / BR1500Hあたりのルータは設定方法が共通でしょう。KDDI光プラスのBL150HV(HGW)もこれと同じでかまいません。Atermはコンシューマ向け製品なので、大規模サイトの公開に使おうなどという無茶は考えないほうがよいでしょう。

本ページでの設定はすべて共通の環境であることを前提に記述しています。サーバーを公開するPCを2台で、1台目のPCは192.168.1.160にIPを固定、2台目のPCは192.168.1.111にIPを固定したLAN構成が想定環境です。1台目のPCにFTP、2台目のPCにWebのサーバーを用意していると仮定します。POP/SMTPの設定例は2台目のIPアドレスにしておきます。

基本的にAterm WARPSTARシリーズはポートマッピングだけでサーバー公開が可能となっています。LAN内のPCはOSの設定を変更してDHCPを使わずIP固定で運用するのが便利です。DHCPを使いMACアドレス指定でやってもよいと思いますが、機材更新を繰り返すことになった場合に意外と手間になりますから。

必要なぶんだけNATエントリを編集し、使用するNATエントリにチェックを付けたら、適用ボタンを押したあと登録ボタンでAtermを再起動しましょう。LAN内からは外部へサーバーの公開が無事できたかを確認できないので、友人に試してもらうなどで確認してもらってください。

AtermデフォルトのLAN側IPアドレス192.168.0.*を例に使わずあえて192.168.1.*にしているのは、仮想DMZにサーバーを置くことを推奨したいためです。セキュリティ管理をしっかりやっていればLAN側に置いてもよいのかもしれませんが……。この設定と全く同一でDMZホスト機能を使わないというのであれば、192.168.1.*を192.168.0.*に置き換えて読むか、AtermのLAN側設定のIPアドレスを192.168.1.1に設定してください。

文字よりも実際の画面を見たほうが早そうなので、まずは設定画面をご覧ください。
FTP
詳細設定ポートマッピング設定を編集します。
NATエントリ編集で、変換対象プロトコルTCP変換対象ポートftp宛先アドレス192.168.1.160にしましょう。編集ボタンを押してNATエントリに登録し、別のエントリ番号で追加設定を行ないます。
NATエントリ編集で、変換対象プロトコルTCP変換対象ポート4000-4029宛先アドレス192.168.1.160にし、これも編集ボタンを押してNATエントリに登録してください。
FTPサーバーの設定によっては4000-4029は設定しなくてもよいと思います。運用状況にあわせてポートを設定しましょう。IISだと1024-5000が使われます。
www
詳細設定ポートマッピング設定を編集します。NATエントリ編集で、変換対象プロトコルTCP変換対象ポートwww宛先アドレス192.168.1.111にしましょう。
POP
詳細設定ポートマッピング設定を編集します。NATエントリ編集で、変換対象プロトコルTCP変換対象ポートpop宛先アドレス192.168.1.111です。
SMTP
詳細設定ポートマッピング設定を編集します。NATエントリ編集で、変換対象プロトコルTCP変換対象ポートsmtp宛先アドレス192.168.1.111です。
P2P地震情報
特に設定をしなくても使えるようです。DMZ側に複数台のPCを置き、そのうちの1台で使うようなケースでは詳細設定ポートマッピング設定を編集します。NATエントリ編集で、変換対象プロトコルTCP変換対象ポート6910-6911宛先アドレスconnectuser(最初に接続要求をしたPCを宛先にする設定)です。
ネットワーク対応ゲーム、P2P系アプリケーション
どのポートを使用するかわからない場合やランダムに使われるという場合は、高度な設定にあるDMZホスト機能にチェックを付けて使いましょう。仮想DMZを使うならば仮想DMZ側、そうでないならばLAN側を選択します。DMZホストのIPアドレスには、この用途で使いたいPCのIPアドレスの指定です。192.168.1.114のPCで使いたいのであれば、192.168.1.114で設定してください。
LAN対戦が可能なネットワーク対応ゲームならば、「AoE3でマルチプレイする方法」のようにVPNを使うのも手です。