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ストリーミング動画を保存

Windows Media Player 9で再生するストリーミング形式のWMV動画ファイルが増えています。これらはブラウザから対象をファイルに保存を選んで保存しても、動画ファイルへの参照ファイルとなっているwvx/asxファイル(XML形式)が保存できるだけです。そのような動画を保存していつでも好きなときに再生可能なようにしてみましょう。

用意するもの

Net Transportだけでも構わないのですが、楽をするために補助ツールwvx2uriを作成してみました。手抜きをしたい人はwvx2uriもダウンロードしてください。

Net TransportのバージョンアップでCGI経由のwvxやasxの参照でも解析精度が上がってきているので、そのうちwvx2uriは不要になると思います。

ダウンロードしたNet Transportはダブルクリックして実行するだけでインストールが出来ます。wvx2uriはZIP書庫ファイルになっているので、解凍ツールを使って解凍してお好みのフォルダに入れておきましょう。

Net Transportは1.91以降シェアウェア($24.95 USD)となりました。無料の1.90までのファイルを探すにはGoogleなどで検索すると配布ページが見つかると思います。また、もう1つの手段としてGetAsfStreamを使うという手もあります。こちらは日本語環境で開発されているはずなのにダメ文字があるのが惜しいところです。……残念ながら2005年1月末頃に、心ないユーザーに煽られて作者が気分を害したらしく公開が一時停止されましたが、現在はダウンロードができます。旧バージョンはまだVectorにあるようです。

インストール後の設定確認

海外ソフトのNet Transportですが、インストールすると最初から日本語で使えるようになっています。公式サイトから日本語の言語ファイルをダウンロードできますが、微妙にメニューの表記が変わるものの、最初からインストールされている言語ファイルでも特に問題はないはずです。バージョンによっては日本語の言語ファイルが入っていないこともあるので、その場合は言語ファイルを好みでインストールしたフォルダに保存してください。そして起動後、ViewメニューのLanguageから日本語を選びましょう。

起動すると、画面右下の通知領域にアイコンが表示されます。アイコンを右クリックして、ブラウザのクリックをモニターのチェックを解除しておくとよいでしょう。ここにチェックがついていると、ブラウザでファイルをダウンロードする際にNet Transportが使われるようになるためです。動画以外のファイルもこれを使ってダウンロードしようというのであればチェックを付けたままでかまいません。

wvx2uriのほうは、動画データの再生アイコン・リンクを直接Net Transportに登録してもダウンロードがうまくいかないサイトで使うものです。こちらはコンソールアプリケーションなので、手軽に使うためにショートカットを作成しましょう。wvx2uriのアイコンをクリックし、マウスの右ボタンを押したままデスクトップへカーソルを移動させ、ボタンを離してショートカットをここに作成で作成します。送るに登録したいのであれば、C:¥WINDOWS¥SendTo(Windows9x/Meの場合)やC:¥Documents and Settings¥%ユーザー名%¥SendTo(Windows2000/XPの場合)にショートカットを作成してください。

保存の手順

普段はストリーミング配信をしているWebページにある再生のアイコン・リンクをクリックしてWindows Media Playerで再生を行なうところですが、クリックの代わりにアイコン・リンクを右クリックしてNet Transportでダウンロードを選びます。

これでうまくいかない場合は、アイコン・リンクを右クリックして対象をファイルに保存を選んで保存してください。

メモ帳などのテキストエディタへドロップするなどして保存したファイルを開くと、実際にファイルがあるアドレスが記述されています。その中にあるmms://で始まるアドレスが動画ファイルの実体です。そのアドレスをクリップボードにコピーしましょう。メモ帳ならば、範囲を選択しておいて編集コピーを選びます。

<ref href="mms://domain/movie.wmv" />

いちいちメモ帳などのテキストエディタで開いてアドレスを調べるのは面倒。そう思いませんか? ここで出番となるのが用意してあるwvx2uriです。ブラウザで保存したアイコンを、デスクトップに作成しておいたショートカットにドロップするか、送るにショートカットを作成しておいたのであれば送るメニューからwvx2uriを選んでください。自動的にmms://の部分がクリップボードに入ります。かなり手抜きが出来ると思うのですがいかがでしょうか?

もし、ストリーミングファイルのアドレスがどうしても不明で対策が立てられないというのであれば、Windows Media Playerで目的の動画を再生してみましょう。再生中に、ファイル→プロパティで再生中の動画のアドレス(mms://~とは限らずhttp://~のこともある)を知ることができるので、それをNetTransportなどのダウンロードツールへ登録してみてください。おそらくダウンロードできるはずです。

Net Transportでダウンロードを選んでいる場合はアドレスの入力は不要です。そうでない場合は、実体ファイルのあるアドレスをクリップボードに入れて起動しておいたNet TransportジョブからURLを貼り付けを選びましょう。クリップボードのアドレスが自動的にURL欄に入るため、保存名ディレクトリートランスポート数をチェックしてOKボタンを押します。急ぐならトランスポート数を5~10ぐらいにしてダウンロード速度を再生の5~10倍速にするとよいでしょう。ただし、等速(1倍速)でないとダウンロードが100%まで進まない、もしくはダウンロード自体が出来ないことがあるので、その点に注意してください。

ストリーミング動画が1Mbpsであれば、トランスポート数を5個にすると5Mbpsの速度が必要です。トランスポート数は接続環境によって適切に設定しましょう。

100%にならない場合

トランスポート数が2以上だと97~99%ぐらいで止まってしまうことがあります。もちろん、完全なファイルにならないので再生も出来ません。このような場合には、ブラウザでもう一度対象をファイルに保存を選んで保存してください。同様にしてクリップボードに実体ファイルのアドレスを入れて、URL欄にCtrlキー+Vで貼り付けてOKボタンを押して再ダウンロードしてみましょう。一度ではうまくいかないこともありますが、その場合は時間を数分おいてから再挑戦してみてください。継続転送で残りの数%が送られてきて完全なファイルとなるはずです。

保存した動画がシークできない!

そのままではシークして望んだ位置からの再生というのは出来ません。保存したファイルは、Net TransportジョブからASFストリーム インデックスを作成を選んでシーク用の情報を付け加える必要があります。この段階でファイルを保存し直すことになるため、ダウンロード時のファイル名は最終的なファイル名にする必要はありません。

最後の手段は録画

ストリーミングの動画ファイルをそのまま保存しようとするから、うまくいったりうまくいかなかったりするので、発想を変えて再生されている動画の画面を録画するという方法も考えられます。要するに、テレビの前でビデオカメラを構えてテレビ番組を録画するという感じの方法です。この場合は高速な処理能力が求められるため、録画に使うPCのCPUとハードディスクは高性能であることが望ましいでしょう。画質・音質とも多少劣化してしまいますが見れないよりはマシだろうと割り切って行なう手段です。これはアプリケーションの操作画面を録画したりするのにも有効なので覚えておくと役立つケースがあるかもしれません。

用意するツールは「カハマルカの瞳」です。CODECやフレームレートなどを設定して圧縮すれば保存ができます。最終手段としてどうぞ。